コラム
コラム・チーム万葉の栄光
1 「きっかけは単純に」・・・061111
物語の始まりは、いつも突然なのです。
8月某日
その日、神奈川の西の支部、県西支部で若手弁護士の集まりがありました。
集まったのは男女合わせて15人くらい。
酒が入るなり、先輩弁護士Mさんが言いました。
「この中で、誰か駅伝出ない?」
なぜゆえに駅伝?
話を聞くと、M弁護士は、知り合いの弁護士が働いている横浜の法律事務所から、駅伝で闘わないかと挑戦され、支部内でメンバーを集めているらしいのです。
参加メンバーは4人必要なところ、M弁護士を入れて2人しかメンバーは決まっていない。
M弁護士のほかのメンバーはD弁護士。
若手の弁護士で支部に来て最初の挨拶で
「趣味はマラソンです」と言っていた最強の男です。
というわけで、この日の飲み会参加メンバーから残り2人を選ばなければならないらしい。
誰かが言った。
「そこら辺の若い人たちはどうよ?」
支部内で、「若い」の代名詞であった私とN弁護士に指名が入ってしまったーーー!
そして、たまたま注文してきた日本酒をM弁護士、N弁護士、私の3人で飲んだら
「誓いの酒だ!」という言葉が交わされ、どうやらメンバー入りしてしまったのです。
もうノリは三国志。義兄弟の契りじゃなく、チームの契りを交わしてしまった。
私は、高校時代陸上部でしたが、現役時代でも120メートルしかスタミナが持ちませんでした。
だから、100メートル走か、残りの80メートルを捨てて走る200メートル走くらいしか出ていません。
キロを超えるレースは未経験。
しかも、高校出てから走った回数は、片手で足ります。
駅伝の事を聞いてみると、
1区が10キロ
2区が5キロ
3区が3キロ
4区が5キロ
だそう。
最強エースのD弁護士が10キロ走り、キャプテンM弁護士がアンカーの5キロを走るので、
巻き込まれた私とN弁護士で5キロと3キロを担当するらしい。
N弁護士は、巻き込まれたと言っても、毎朝ジョギングしているらしい。
そういうわけで、私は一番短い3キロということで。
正直、一番短い3キロでも完走できるか・・・、という考えでしたが、最近、暗い話題ばかり続いていた県西支部に明るい話題を提供しなければ!という思いから、メンバーを引き受けました。
まあ、酒の場での話ですし、実現しない可能性も80パーセントくらいあるでしょう。
(何事もきっかけは単純なことから始まります。
ノリというか、勢いで決めるのも大事です。
ちなみに私が司法試験の勉強を始めるきっかけになったのは、大学2年の6月に雷に打たれた夢をみたことです)