コラム
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弁護士の職業病・・・070321
先週まで証人尋問が比較的続いていました。
相手側の証人や本人尋問の際には、証言に矛盾がないか、不自然な内容がないか反対尋問で追及します。
事前の準備段階から、尋問期日当日まで、そのような追及モードになります。
ついプライベートで友人や家族との会話でも、矛盾や論理的に不自然な点があると指摘してしまいます。
「Aさんの旦那さんって、新しい物が好きなんだって」
「そうなの。例えば?」
「スーパーに行って、お菓子コーナーで新しいお菓子があると買っちゃうらしいよ」
「そう、ほかには?」
「え?」
「いや、他に新しい物が好きっていう話があるの?
新型パソコンが出たら買っちゃうとか、新しいipodが出たら買っちゃうとか」
「ないんじゃないかなー?」
「じゃあ、それは、新しい物好きっていうより、単にお菓子が好きなだけなんじゃないの?それだけじゃあ、新しい物が好きとまでは断言できないんじゃないか?」
「あんた、そんなこと言ってると嫌われるよ!」
ごもっともです。
つい、こういう理屈的なモードのときがあるんですね。
反対尋問では嫌われても仕方ないですが、気がついたら周りに誰もいなくなっていた、なんてことがないようにしなければ。