
事例紹介
ケース紹介
アダルトサイト詐欺の事例
アダルトサイトにアクセスしたところ、業者から電話があり、「複数のサイトに登録されている。抹消するためには費用が必要」と説明され、登録抹消費用名目で、多額の送金をしてしまったというケースです。
何度も請求を受けることで、架空請求ではないかと疑い、相談に来ました。
送金方法は、業者が指定してきた銀行口座への振り込みから、コンビニでAmazonギフト券を購入し、その番号を伝えるという方法まで、複数の方法が使われていました。
Amazonギフト券など、ネットで使えるギフト券の多くは、特定の番号を入力するだけで利用できてしまいます。自分が購入したギフト券の番号を伝えるだけで、相手方はその金額を使用できますので、支払ったものと同じ扱いになってしまいます。
相談者が既に警察には相談しており被害届も出していたので、民事上の被害回復として、相手方口座について犯罪に利用された口座であるとして凍結申請をし、その後、被害回復金支払申請をしました。
また、サイト管理者やギフト券の利用者について、弁護士会を通じて照会手続をし、損害賠償請求をしました。
これらの方法により、依頼から10か月後に、一定金額の回収ができ、依頼者の意向もあり、そこで業務終了となりました。
このようなアダルトサイト詐欺では、被害回復が難しいケースも多かったため、依頼者も実際にお金が戻ってくるとはあまり期待していなかったようで、喜んでいました。
最近は、アダルトサイト絡みの詐欺について、若者だけではなく、高齢の方が被害に遭うことも増えています。被害回復を狙うのであれば、少しでも早く動いた方が効果的です。