仮想通貨、暗号資産の詐欺トラブル事例3選。本厚木駅北口から徒歩2分。

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FAQ(よくある質問)

 

Q.仮想通貨、暗号資産の詐欺トラブル事例は?

暗号資産・仮想通貨トラブルについて解説します。

消費者法ニュース126号で、全国の消費生活センターで仮想通貨、暗号資産トラブル相談の統計データが出ていましたので、その紹介です。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.28

 

動画での解説はこちら。

 

仮想通貨トラブル相談のピークは2018年(ただし、2020年10月以前)

相談件数を見ると、2020年10月までの推移で、消費生活センターへの相談件数は2018年をピークに減少傾向にあります。

仮想通貨ブームが去ったことで、トラブルも減っていることが読み取れます。

しかし、そうすると、2021年に入り、3月時点で結構な上昇傾向にあるビットコイン価格をみると、おそらく2021年は仮想通貨トラブルの相談も、また増えるのではないかと予想できます。

そこで、同種事例が増えるのではないかと思い、紹介しておきます。

基本的には、同じような話のトラブルが繰り返されていますので、このパターンに注意しようという結論になります。

 

仮想通貨トラブル3選

消費生活センターに寄せられる仮想通貨トラブルは、大きく3種類あります。

  • 1つ目は、儲け話トラブル。
  • 2つ目が取引トラブル。
  • 3つ目が架空請求トラブル。

ほとんどが、このあたりのトラブルに分類されるようです。

 

仮想通貨の取引トラブル

この取引トラブルというのは、仮想通貨を送金する際に、間違えて送金してしまった、それを取り返したいけど取引所がうまくやってくれない、という相談や、海外の取引所と連絡が取れないなどの内容。

仮想通貨自体の取引や、取引所選定の際に気をつけましょうという話になってきます。

誤送金なども非常に多い話です。

仮想通貨は自由を追求したシステム。

銀行預金でも、トラブルはありますが、銀行のような動きを期待できる仕組みではありません。

危ない仕組みと感じる人も多いはず。それを前提に動かないといけません。

仮想通貨送金

 

仮想通貨の架空請求

架空請求は、仮想通貨を絡めてのものです。

仮想通貨取引での未払金があるなどの話で単純に架空請求をしてきているだけのものです。

架空のネタなので、相手が信じる可能性が少しでもあるものであれば使われます。

単純に未払金から、仮想通貨絡みだと税金を理由とした架空請求などやられそうです。

 

仮想通貨の儲け話

もっとも多いのが、儲け話の仮想通貨トラブル。

値上がりしているものがあれば、それに乗っかって、「あなたも儲けられる」という話が非常に多くなります。

儲け話の中でも何パターンかの相談が紹介されています。

仮想通貨詐欺

 

仮想通貨で高い配当率

一つが配当がありますよ、と月々配当がありますという勧誘をして、お金を受け取る方法。

勧誘時には、かなりのパーセンテージが示されます。

例えば、月10%などという勧誘文句もあります。

その説明も適当。非常に難しい技術を使ってということもあります。

独自の情報を謳うこともあります。

 

実際に、短期間であれば、仮想通貨業界で、このようなパーセンテージの利益を稼ぐ手法もないわけではありません。もちろん、ハイリスク。ババ抜き状態になっています。

ただ、このような儲け話が相手から来ることはまずありません。

他人から来たら、詐欺


仮想通貨でポンジ・スキーム

配当詐欺で使われてるのは、大抵はポンジスキームと呼ばれる手法です。

昔から使われている手法です。

預かったお金から、配当金を出す、何回か続けたあとに、逃げる手法。

預けたら、最初に3回くらい配当があったのだけど、その後は連絡がとれないようなパターンです。

これは別に仮想通貨に限らず、他のものでも行われている手法です。

日本円で同じことをやってる事件も多いです。

100万円預けたら、月10万円が3回入金された、という場合、配当で30万円を受け取れたように見えますが、単純に預かったお金から30万円を渡して、70万円を持ち逃げするというものです。

これを複数人に、時期をずらしておこなう事件はなくなりません。

 

ポンジスキームで大問題になった事件では、こういうものも。

このような配当詐欺事件の一角にすぎませんが、仮想通貨というと、なんとなく配当がたくさんもらえそう、儲かりそうというイメージがあるので、不自然さが少し減るのでしょう。

騙されるリスクが高まります。

 

FIREブームに便乗の配当詐欺

配当というと、FIREブームへの便乗もあります。

書籍やYou TubeでもFIRE関連の情報が多いです。

FIREは、投資による配当を得ることで、経済的自立を達成、早期にリタイアできるという話です。

ピケティの21世紀の資本で触れられていましたが、労働で得られる収益より投資で得られる収益のほうが高いという話。

お金を貯めて、配当がある投資に回し、配当だけで生活するという手法です。

FIRE

このブームに便乗すれば、高配当をうたえば、少ない元本でも配当だけで生活できることになります。

投資からの配当率が4%だとすると、1億円があれば、年400万円を受け取れます。

これに対して、配当率が40%なら、1000万円で同額となりますね。

このように数字を操作すれば、早期リタイアを夢見させることができます。

仮想通貨のハイリスク・ハイリターンでは、40%の価格変動は日常茶飯事なので、このあたりの数字を結合させて詐欺に使うことが考えられます。

騙されると、FIREからは遠ざかります。

 

仮想通貨詐欺のアプリ上の数字

配当詐欺に続いて、2つ目の儲かる仮想通貨詐欺。


アプリ上の数字だけお金が入っている詐欺。

こちらはSNSで知り合った相手から、すぐ儲かるという話で、取引所といわれるサイトに仮想通貨を送金。

アプリ上ででは、50万円が入ったという表示がされます。

しかし、ある日、その50万円が消えてしまう。

どういうことだと問いただしても、答えがなく、そのうち連絡が取れなくなってしまうというケース。

まず勧誘者が、SNSで知り合った人ということで、儲かる話を持ってくることはあり得ない。

 

アプリ上の数字を現金だと考えてしまうのも、非常に危ない話。

アプリ自体を作成したり、正式なものでもログイン情報を抜き取れば、出金できてしまいます。

同種の事例では、どちらのパターンもあります。

アプリの数字

アプリ上は、お金が入っていることになっているけど、出金できないということも。

仮想通貨がらみのウォレットアプリだと、公式なものでも、こういうトラブルはあるので、何ともいえませんが、SNSで知り合ったというところからしても、詐欺の可能性が高そうです。

 

アプリに限らず、円の表示がされていると、それをお金だと思いこんでしまうと、騙されやすくなります。

お金を預けて預り証があるから安心、出資証券みたいなものがあるから安心だと思っていたら、その金が戻ってこないなんて手法は、昔から使われています。

昔は紙で作られていたものが、同じ話でアプリ上で行われているだけです。

 

仮想通貨の上場詐欺

儲かる詐欺で紹介されている3つ目のパターンが上場詐欺

マッチングアプリで出会った人が、この仮想通貨がもうすぐ上場するから、今買えば儲かるとして勧誘する手法。

それを買ったけれども全く上場しないとか、そもそも買えてないとか。

他のパターンと組み合わせられることも。

買ったものが、よくわからない草コインだったみたいな話はよくあります。

 

こちらもマッチングアプリで出会った人が、こちらに利益を与えてくれるような話を持って来るわけはないということが前提。

もうすぐ上場というのは、昔は未公開株詐欺でおこなわれていた勧誘方法。

一応、実際に株券はあるのだけれども、上場するようなことはなく、ほとんど価値がないという詐欺。

仮想通貨では、ICOブームもありましたが、日本では規制もあり、上場のハードルは高くなっています。

簡単に上場は実現できず、詐欺の可能性が高いものでしょう。

 

 

今までの詐欺が仮想通貨で繰り返されているだけ

このように、仮想通貨でよくある詐欺のパターンは、以前からおこなわれた詐欺のパターンと同じものです。

ポンジスキーム、アプリ上での仮想の数字、上場詐欺。

 

これらを意識したうえで、知らない人からの儲け話は絶対に信用しない方が良いと覚えておきましょう。

ちなみに、知っている友人からの話であっても、マルチ商法的な勧誘も多くされています。

知り合いを犠牲にしてお金を稼ごうとしているパターン、その友人自体が完全に騙されているパターンもありますので、知り合いからの勧誘でも、話半分に効く、しっかり調査するという対応は必要です。

 

関連記事:仮想通貨の差押

仮想通貨詐欺では、相手方の仮想通貨に対して差押えが機能することもありますので、あわせて参考にしてみてください。

 

 

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