足柄上郡中井町の自己破産事例。事業債務、ギャンブルあり、管財手続きで裁量免責。

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自己破産ケース紹介

 

足柄上郡中井町の自己破産事例

40代男性

40代 / 男性 / 自営業

借入の理由:浪費、自営業


足柄上郡中井町にお住まいの40代男性のケースです。

リフォーム工事の自営業がうまくいかず、工事代金の立替や社員への給与支払いのために借入を繰り返してしまいました。下請け会社にも代金を支払えない状態になり、総額4400万円の負債で相談に来られました。

この記事は、

  • 自営業により借金を増やしてしまった
  • 足柄上郡中井町で自己破産を検討している

という人に役立つ内容です。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2021.7.12

ローン金を使い込み、親族から借入

10年ほど前に妻と離婚し、そのショックで半年くらい荒れた生活をしていました。

当時、自宅の建て増しをするために1800万円のローンを組んだばかり。

そのうち1200万円を建設会社等に支払い済みで、残金600万円を完成後に支払う予定でしたが、この残金部分を使い込んで同僚や付き合いのある客先と毎日のように飲みに行き、豪遊。飲み屋の女性へのプレゼント購入などにもお金を使いました。

そのため残金が支払えなくなってしまい、残金分を両親から借り入れました。

男女関係や家族関係の変化で、ストレスを受け、このような衝動的な行動に出てしまうこともあります。それが借金の原因になることも。

任意整理

このように荒れた生活をしていた頃は、浪費が激しく、さらに消費者金融からも借入。

しかし、返済に行き詰まり、弁護士に依頼して任意整理をしました。

任意整理は、1社1社と交渉して、合意により利息がかからない返済にしてもらう債務整理方法です。

自営業を開始

離婚当時は、会社員として勤務していました。

手取りが月に35万円前後、賞与が年に160万円ほどでした。

しかし、離婚に伴い子どもの親権者に。

小さい子どもの送り迎え等のため、会社勤めが続けられず、自主退社。

退職金が140万円ほど出たので、そのお金を使って複数の自営業を開始。

しかし、いずれも売上は振るわず、経費を除いた年収は200万円前後しかありませんでした。

以前よりも大幅減収になってしまっています。


そのため生活費が足りず、商工ローンから100万円、親から300万円ほどを借りて生活していました。親には返済をしておらず、商工ローンに関しても親から別途の援助を受けて返済するという親頼みの生活に。

離婚で子供を引き取るとなると、自分の収入だけで生活するのは難しくなってしまうことが多いです。親に頼るのもやむを得ないところがあります。

自営業の廃業

結局、自営業では、利益が出なかったため2,3年後に廃業。

その後は日雇い人夫として働いていました。

収入は平均で手取り26万円前後でした。親への返済は不定期に数万円程度しかできませんでした。

ただ、ずっと日雇いをやっているわけにもいかないと思い、再び就職することに。

就職先では、一時期、平均月収は手取り40万円ほどあり、借金も増えておらず、親にも不定期に数万円ずつ返済できるようになりました。

しかし、しばらくすると会社の業績が悪化。

給与削減や賞与100%カットなどがあり、手取りが大幅に減って生活ができなくなってしまったことで、自主退職。

会社の代表者に

一緒に仕事をして知人となっていた会社代表者が、会社を設立し、相談者がその会社の代表に。

ここで建設業を行うようになりました。

しかし、会社設立後半年ほどすると、相談者は、知人の会社に下請けとして移籍するよう求められ、会社の営業は停止することになりました。知人の都合にあわせた動きで、相談者にメリットは少ない行為でした。

言われるがまま会社の代表になることは、法人の責任を負う可能性があるもので、リスクが高い行為です。注意が必要です。


その間、自営業としても動いていたものの、そちらでも資金がショートしてしまい、債務を負ってしまいました。

利益は出ず、債務は増える一方で、気づいたら総額4000万円近くの負債になっていました。相談者の収入ではとても返すことができなくなり、相談に来られました。

競輪とパチンコ

相談者は、若いころから競輪とパチンコをやっていました。これらは免責不許可事由になる可能性があるギャンブル行為です。

パチンコへは20代の頃から週2回のペースで、1回につき2~3万円程度。数年ほどして資金が乏しくなると足が遠のき、最近では半年前に一度行ったきりで、以降足を運んでいないということでした。

競輪についても20代の頃からで、知り合いが競輪選手になったことから、応援もかねてレース場へ足を運ぶことになったということでした。基本的には小遣いの範疇で賭けていましたが、当選金を再投資して月に数十万円を使ってしまうこともありました。

これらのギャンブルにより総額400~500万円ほどを消費。

総額では大きいものの、長期間に渡るもので、これにより過大な債務を負担したという事情はありませんでした。

破産法の免責不許可事由になるギャンブルは、これによって過大な債務を負担したり、著しい財産減少があるものです。

申立時の主張としては、免責不許可事由にはならない、なるとしても裁量免責相当という意見を出しています。

管財手続きで免責許可

事業やギャンブルの点、多額の浪費もあったため、管財事件で進められています。

破産管財人との面談を経て裁量免責となりました。

自己破産での必要書類一覧

今回の申立時には以下の書類を提出しました。

  • 中栄信用金庫等の預金通帳、取引明細証明書
  • 生命保険証券
  • 解約返戻金の試算書類
  • 自動車保険の保険証券
  • 町民税・県民税 課税証明書
  • 確定申告書
  • 設立した会社の履歴事項全部証明書
  • 自宅の不動産査定書 2社分
  • 自宅の不動産登記簿謄本
  • 建物売買契約書
  • 居住証明書
  • 訴訟提起された際の訴状
  • 同居家族の預金通帳
  • 電気・ガス・水道料金支払い領収書

足柄上郡中井町にお住まいの方からの自己破産依頼も多いです。ご相談は無料で受け付けています。

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