事例紹介
自己破産ケース紹介
川崎市の自己破産事例
40代 / 女性 / 会社員
借入の理由:知人への援助、返済
川崎市にお住まいの40代女性のケースです。
20代の頃から借入を始め、当初は問題なく返済できていたものの次第に厳しくなっていったとのこと。返済のために借入を繰り返す日々となり、債務が膨らんでしまいました。
クレディセゾンなど5社に対し総額410万円の借金を抱え、夫には内緒で整理したいとのことで相談に来られました。
この記事は、
- 家族に内緒で自己破産をしたい人
- 川崎市で自己破産を検討している
という人に役立つ内容です。
知人への援助のために借入
20代の頃、買い物のためにクレジットカードを作りました。
仕事もしていたので、日常的なショッピングなどの決済方法として問題のない利用でした。
そのような時期に、当時の交際相手から「専門学校の費用が支払えないので、お金を用立ててほしい」と言われ、持っていたカードのキャッシングを利用してお金を援助しました。
その後も2~3年の間、交際相手からはたびたびお金を援助してほしいと頼まれ、そのたびに借入をしてお金を渡していました。借入のために新たにカードを作ったりもしました。
この頃は、収入の中から返済していくことに問題はありませんでした。
女性の中には、このような男性への支出で借金を作ってしまうという理由もよく聞きます。
返済のための借入
作ったカードのうち1つについては完済しましたが、もう1つのカードは債務がなかなか減らず、次第に返済が厳しくなっていきました。
数年後には、返済をする目的で新たに別のカードを作り、借入を始めました。
また、すでに完済していたカードでも返済目的のために借入を再開。さらに別のカードでも、返済のための借入を始めてしまいました。
自転車操業に近い返済になっています。借金のループ地獄に入ってしまっている印象も受けます。
体調を崩し、収入が大幅減
次々とカードを作って借入をし、債務が膨らんでいくなか、過重労働によって体調を崩してしまいました。
勤務時間を減らさざるを得なくなり、収入は月に13万円ほどと大幅に減ってしまいました。返済はさらに困難になり、銀行からも借入をしました。
返済のために借入をしても、一時しのぎになるだけで借金額は大きくなる一方なのですが、この頃はもう目の前の返済に手いっぱいで、具体的な返済計画まで考える精神的余裕がなかったとのことでした。
この月収では、暮らしていくだけで精一杯のはずで、返済までできる余力はないのが通常です。
弁護士に任意整理を依頼
その後もなんとかやりくりをして返済を続けましたが、ついに限界を迎え、弁護士に任意整理を依頼しました。
任意整理は自己破産とは異なり、金融業者との間で返済額を交渉したうえで返済するというものです。
元金自体の返済が必要なので、個人再生よりも支払い額は高くなります。
今回の相談では、長期間の返済をしてきたカード会社もあったことから、過払金や過払い利息による大幅な減額が得られないかとの希望で、任意整理を依頼してきました。
ただ、カードの多くは、もとから利息制限法の範囲内での利率設定がされているものが多く、そこまでの減額は受けられない見込みでした。それでも、自己破産を避けたく、調査をしてほしいとの希望があり、任意整理での依頼を受けた経緯でした。
弁護士による債権調査の結果、負債総額からすると任意整理は困難との結論になり、方針を自己破産に変更しました。
債権調査とは
弁護士は相談者から債務整理の依頼を受けると、借入をしていた金融業者に受任通知を送ります。
ここで督促、返済は止まります。
同時に、金融業者には取引履歴を開示するよう依頼し、実際にどの程度の借入があるのかを調査します。
相談段階では、相談者本人も借金額を明確には把握していないケースが多く、この債権調査により実際の借入金額が明らかになります。
今回は、当初は任意整理を希望していたものの、債権調査をしてみると思っていたより負債額が多く、収入を考えると任意整理をしたとしても返済は現実的ではないと思われ、自己破産をすることになりました。
このように、債権調査の結果によって方針を変更することもよくあります。
「そのままでは借金は払えない」「何かの手続きをしなければならないけど、どれにして良いかわからない」という人は、督促を止めて冷静になる時間を得るためにも、任意整理での依頼などにより調査をしてみると良いでしょう。
夫に内緒での自己破産
今回の相談者は、借金の存在も自己破産をすることについても、夫には打ち明けていませんでした。夫が幼少時、家族の借金が原因で大変な苦労をしたという話を聞いていたため、言えなかったのです。
相談者は、自分の収入が減り、返済が厳しくなっても、夫に相談することはできなかったようです。
自己破産の申立も、夫には内緒にしたままで進めました。
家族に借金のことを知られたくない、家族に秘密で自己破産をしたいといったケースも少なからずあります。借金の理由が結婚生活での支出の場合には、配偶者にも打ち明け、家族で家計改善につとめたほうが良いのですが、今回のように結婚前の理由の場合には、言い出せないケースも少なくありません。
ご相談いただければ、事情によって、家族には伝えない方向で進めることも可能です。
手続きの期間中には書面をご自宅に郵送することがありますが、郵送の際に「法律事務所」という記載のない封筒でお送りすることも可能ですし、郵便ではなくメールでやりとりすることも可能です。
柔軟に対応しておりますので、ご相談ください。
川崎市の自己破産での必要書類一覧
川崎市にお住まいの方の自己破産手続きは、横浜地方裁判所川崎支部に申し立てることになります。
今回の申立時には以下の書類を提出しました。
- 住民票写し
- ゆうちょ銀行等の預金通帳、入出金明細
- 退職金規定
- 生命保険証券
- 解約返戻金額証明書
- 賃貸借契約更新書
- 賃貸住宅保険証券
- 給与明細 2か月分
- 源泉徴収票
川崎市にお住まいの方からの自己破産依頼も多いです。ご相談は無料で受け付けています。
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