パチスロの自己破産事例。保険解約、競艇あり、裁量免責。

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自己破産ケース紹介

 

海老名市の自己破産事例

40代男性

40代 / 男性 / 会社員

借入の理由:パチスロ、競艇、適応障害


海老名市にお住まいの40代男性からの相談でした。

パチスロからの借金を負っていまい、保険解約までしてギャンブルに使ってしまったという事情でした。

収入に余力がなく、個人再生も難しいとのことで、自己破産を希望していました。

今回は、パチスロでの借金の解決方法について解説します。

この記事は、

  • 海老名市にお住まいで自己破産の検討をしている
  • パチスロ借金の自己破産をしたい

という人に役立つ内容です。

著者 弁護士石井琢磨

 弁護士石井琢磨
 更新:2024.2.2

パチスロでの借金

多くの方がパチスロでの借金問題に直面しています。

パチンコやスロットでの負け続きにより、返済不可能な借金を抱えてしまう問題です。

借金問題については、資産状況やギャンブルの背景によって異なる解決策が存在します。

パチンコやスロットの借金についても、弁護士による借金整理(任意整理、自己破産、個人再生)が有効な手段です。

 

自己破産と個人再生の選択

多額の借金があり返済不可能な場合、自己破産を申し立て、免責を受けることで、全額の借金から解放される可能性があります。

ただし、注意点があります。
パチンコはギャンブルであるため、特定の状況下では自己破産しても免責が認められない可能性があります。

多くの場合、パチンコによる借金でも免責は許可されますが、破産管財人がつく手続きにされることが多いです。

 

パチスロの借金に対する個人再生

あまりにも負債が多く自己破産で免責が難しいと考える場合や、破産管財人の手続きに抵抗がある場合、個人再生が選択肢となることがあります。

個人再生では、一定の条件下で借金を大幅に減額できます(例:80%カット)。

家計収支の改善が必要なので、パチスロをやらないことが前提ではありますが、免責不許可事由があっても使える手続きですので、不安な場合には、個人再生により借金を減額して3年間の支払をする選択肢が考えられます。

 

パチスロ借金を放置するすリスク

パチスロでの借金は多くの問題を引き起こす可能性があります。

初めは少額の借金でも、パチンコでの敗北が続くと借金は増え続けます。

負け続きでギャンブルを止められず、やがて生活費にも手を出すようになり、生活が成り立たなくなる恐れがあります。依存的な使い方になってしまっている人も多いです。

当然ながら、貯金や家族の資金にも手を出せば、家庭の経済計画にも大きな支障をきたし、人間関係も破綻していきます。家計の破綻は夫婦関係や家族関係にも影響を及ぼし、離婚などの家庭不和を招く恐れがあります。

借金が増えると、法定の貸金業者からの借入が難しくなり、高利貸しに手を出すケースも見られます。ヤミ金やファクタリング、後払いサービスなどです。法外な利息負担や激しい取り立てに直面し、精神的な圧迫を受けることになります。

借金返済が滞れば、貸金業者は法的手段を取ります。これにより給与や預貯金などの財産が差し押さえられるリスクがあります。

 

パチスロの依存性

依存的にパチスロにはまってしまう人も多いです。

パチンコでは時折勝利があり、その際の快感が忘れられず、継続的なプレイにつながることがあります。

また、パチスロで多額の借金を負ってしまった人に聞くと、負けた分をパチンコで取り戻そうとする心理が強く、資金がなくなると借金に手を出すといったループにはまってしまっていることが多いです。

パチスロに限らず、ギャンブル依存症に陥ると、自己コントロールが効かず、継続的に借金を繰り返すことになります。

パチンコは、日本で一般的なギャンブルの一つです。依存症に陥ると、日常生活に支障をきたすまでになってもやめることができない状態になります。

依存症は誰にでも起こり得る疾患です。国立病院機構久里浜医療センターの調査によると、ギャンブル依存疑いがある人の中で、約70%がパチンコを経験しているとのこと。

 

パチンコ依存症になると、脳のメカニズムが関係しており、自己の意志だけでは中断が難しくなります。ドーパミンの過剰分泌など、脳内の化学的変化が関係しているとされます。依存症に対する一般の誤解もあり、意志の力だけで解決するのは困難です。

パチスロ自体をやめる

借金問題を解決するだけでなく、原因となったパチスロ自体をやめる必要があります。

借金を増やさないためには、パチンコを控える必要があります。依存症でない場合は、意志の力でパチンコを止めることが重要ですが、店舗に近寄らないなど環境整備から入る必要もあるでしょう。

依存症の場合は、専門医の治療や家族の支援を受けることが必要です。

 

なお、家族からの相談でたまに使われるのが、貸付自粛制度の利用です。
信用情報機関に「貸付自粛」という情報を登録し、新たな借金を防止する方法です。

意思の力が弱い場合、借金をできなくしたいという人もいます。
返済困難な借金に対しては、任意整理、個人再生、自己破産などの債務整理をすることで、貸金業者からの新しい借金はできなくなります。このような外部的な力で借金を封じ、パチンコから抜け出したいとう人もいます。

家族として、何とかしたいのはわかりますが、単純に借金を肩代わりするだけの対応は勧められません。多くの場合、再び借金をしてギャンブルを繰り返してしまいます。

 

ギャンブルによる借金を隠すのはNG

自己破産や個人再生をする際、ギャンブルでの借金を隠そうとする人がいます。

しかし、弁護士や裁判所はギャンブルによる借金を見抜くことも多いです。

ギャンブルでの借金は特定のパターンがあります。

例えば、毎日のように数万円ずつの借入れを行い、そのお金が他の返済に使われず消えていくことが多いです。

借金の取引履歴を見ただけでギャンブルが原因であると推測するのです。

裁判所での審査も同じです。

また、自己破産での破産管財事件では、破産管財人に郵便物が転送されるため、パチンコ店からのDMなどが転送され、ギャンブル利用を指摘されることもあります。

 

自己破産中のギャンブルは避けるべき

ギャンブル依存症の場合、自己破産中にギャンブルをしてしまうリスクがあります。

しかし、自己破産手続き中にギャンブルを行うことは避けるべきです。

裁判所の印象を悪くするだけでなく、債権者からの異議申し立てのリスクも高まります。

経済的更生がされていないとして、裁量免責ももらえなくなってしまうリスクが出てきます。

 

パチスロでの自己破産事例

パチスロから始まったギャンブルにより自己破産となってしまった事例を紹介します。

海老名市にお住まいの男性からの相談でした。

もともとクレディセゾンやPayPayカードを日常的な支払の決済方法として使っていたとのこと。

支払い方法をリボ払いにしていたものもありますが、収入の範囲内で使っていたという認識だったそうです。

また、以前からパチンコやパチスロを趣味にしていたのですが、借金してまでやるものではなく、収入の範囲内で楽しむ程度でした。

 

ストレスでパチスロ増加

数年前、前職で、人間関係が原因で、仕事のストレスを多く抱えるようになり、パチンコ・パチスロの回数が増えてしまいました。

さらに、ストレスにより体調を崩し、適応障害と診断。

1人になりたくてパチンコ屋で時間を潰すことが多くなってしまいました。仕事は続けられず、退職することに。

その後、現在の職場に転職。

転職により月収が10万円以上も減ったため、少しでもお金を増やそうと考え、引き続きパチスロをしてしまいました。

仕事後パチンコ屋に通う日が多くなりましたが、負けてばかりで銀行のカードローンを使うようになってしまったとのこと。

 

競艇に手を出す

仕事の取引先の人から、雑談のなかで競艇を勧められました

その人は、有料の情報サイトを利用して、年間に100万円くらいは利益を出しているという話でした。

それくらいの利益が出せるなら、借金を完済できると考えてしまい、少しずつ競艇を始めてしまいましたが、負けることのほうが多く、一気に負債が増えてしまいました。

競馬・競輪での借金相談では、このような情報料の支払という話もよく出てきます。ギャンブル自体の支出ではなかったとしても、浪費として免責不許可事由になるでしょう。

 

知人からの借入でギャンブル

借金が増えてしまい、返済が厳しくなってきたので、知人から300万円を借りてカードの返済をしようとしました。

しかし、情報サイトからは勝てそうな情報が来たので、大きく当てれば返済できると考え、意思の弱さから競艇にも使ってしまい、さらに負債が増えてしまう結果となりました。

徐々に借金は増えていき、手元にお金がなくなり、競艇も借金もできなくなっていました。

 

保険解約

弁護士に相談したところ、これまでにかけていた保険の解約返戻金が多かったことから、これを使って大部分を返済できるのではないかと言われたとのこと。

そこで、保険を解約し、借金の繰り上げ返済などをしたのですが、手元にお金が入ったことから、また競艇をやってしまいました。

その後、新型コロナウイルスに感染してしまい、濃厚接触者の期間も含めて10日ほど仕事を休むことになりました。そのため、生活費が不足したり、家賃まで滞納するように。

返済に追われていたため、子供のために残しておきたいと考えていた学資保険まで解約し、滞納家賃や一部の返済にあてました。しかし、ここでも、残った現金があると、競艇に手を出してしまいました。

財産もなくなってしまい、返済ができないとのことで、相談がありました。

 

パチスロから始まっての競艇のため、ギャンブル依存症ではないかという視点で相談に入りました。

ただ、もともと、競艇もレース自体はほとんど見たことがなく、お金を増やして返済するためのものだったとのこと。

その後の状況を見ても、自分の意思でやめることができていました。

依頼前に保険解約、それをギャンブルに使っているということもあり、免責不許可事由がある事案でした。

金額からして、同時廃止での解決は難しく、管財手続きで進め裁量免責を狙う方向となりました。

 

破産管財人により裁量免責

海老名市近辺ということで、藤沢市の弁護士が破産管財人となりました。

破産管財人との面談をおこない、パチスロを含めたギャンブルから脱却できていることが確認されました。

横浜地方裁判所での債権者集会も1回で終わり、裁量免責をもらうことができ解決となっています。


パチスロ借金の相談、海老名市にお住まいの方からの自己破産依頼も多いです。ご相談は無料で受け付けています。

以下のボタンよりお申し込みください。

 

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弁護士 石井琢磨 神奈川県弁護士会所属 日弁連登録番号28708

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